guest camera / ** RCB **

なぜライカを使うのか。
そして、なぜライカを勧めるのか。

まず、ボディはいかにライカであろうと余り勧めない。
別に高性能であるわけではない。
レンジファインダーは高性能である。
しかし、デジタルの部分が他社に優っているわけでもない。


特徴があるものはある。
1.ライカ M モノクローム 
 モノクロしか撮れない。その代わり非常にシャープであり、ダイナミックレンジも広く、高感度にも強い。
2.ライカ M60(限定品)
 デジカメのくせに背面液晶がない。

いずれもお高いが、個性ある機種である。
ライカの操作性が体に馴染むなら買ってもよしだと思う。
(もちろんお金があれば)
通常のM型ライカも、あの操作性や絵作りが好きで、金銭的に問題ないなら、
買うのもよしである。
フィルムのボディ、残念ながらフィルムがいつなくなるかわからないのでおすすめしづらい・・・。
しかし、フィルムカメラ需要が下がっているので、結構いい状態のものが以前よりかは安く手に入る。

オススメするのはライカのレンズである。
まず、さすがに元値が高いだけあり、高性能である。
コスパは悪いかもしれないが高性能である。
レンジファインダー機はフランジバックが短いことから、コンパクトながら高画質なレンズが作りやすい(らしい)。
また、中古のオールドレンズでも同年代の日本製レンズや他社製レンズに比べて画質は良い。
当然、お高いが。
(なお、ライカの一眼レフも結構画質良い)

次に、ずっと使える。
ライカのレンジファインダー用レンズはすべてマニュアルフォーカルレンズである。
電気的な機構も一切ない。
つまり、これは修理してずっと使えることを意味する。
電気的なものが入ってしまうと、部品が入手できなくなれば修理不可能になる。
しかし、機械的な構造のレンズは修理も複雑でないし、代替部品を作成することも
不可能ではない。
修理しながらずっと使えるのである。



そして、最後にライカはグローバルで取り扱われている高級品であるということ。 
なので、金に困ったら現金化できるのである。
中古で買った国産レンズは、売ろうと思っても二束三文にしかならない場合が多い。
当然需要が少ないからだ。

ライカは違う。世界中に愛用者やコレクターがおり、高値が維持されている。
もちろんライカといえど、一度買えば中古品になるので買った額の半額から2/3くらいにはなる。
また、グローバルに需要があるので、円安・円高によって取引価格が上下する。
場合によっては儲かっちゃうこともある。

昨今の円安もあり、昨年ライカ製品の新品販売価格が上げされた。
新品値上げ → 中古品も値上がり。

円安になると、日本にある物が海外から狙われる。特に最近は中国人富裕層をターゲットにした中国人バイヤーがかっさらっていく。需要が上がり、国内在庫が減るので、結果中古品値上がり。

4年前購入したelmarit f2.8/28mm ASPH.は 新品税込199000円で購入した(当時消費税はまだ5%だが)。
これが、現在は新品税込280800円とおよそ80000円アップである。

昨日このレンズの売却手続きをしたが、買取価格は140000円であった。
ちなみに、数ヶ月前に調べた際には120000円だったので、短期間でも買取価格が上がっている。

ちなみに、中古カメラ店で状態のいいもので、20万程度で販売されているようなので、
自分でヤフオクやebayでうまく販売すれば買った値段で売れてしまう。
わー、すごい。

さらに、ソニーα7の登場で、ライカレンズがフルサイズでデジタルで使えるという追い風。
ライカのボディは高いけれど、ソニーのカメラなら買える。中古でライカレンズを使ってみたい。
そんなことで需要アップである。

円安、需要増であるから今ライカを買うのは不利であるということでもある。
しかしである。ちゃんと金になるのである。

ゴミにはならないのである。
ニコンやキャノンのレンズは10年後、大幅に下落するでしょう。
故障したら、修理に大金がかかるでしょう。

ライカのレンズは、そこまで大幅に下落しないと推測できる。
しかも、修理コストはそこまでかからない。
(少なくとも現時点でも、修理屋さんは結構居る)

 結局、金かよって話であるが、いいものは高いことはおうおうにしてある。
そして、いいものは後で金になることもよくあることである。
いいものを使って、いい写真を撮る。
いいじゃないか、それで。