フィルムのこと書いておきながら、現像ってどうやるの?ってことを書いていないことに気づいた。
っていうか、そういうこと書いているサイトは結構あるので、書かなくてもいいかなーと思ったりしてた。

でも、ま、書いておくかと。 


Film Development Equipment / _-0-_


自分でフィルム現像しているということを話すと「暗室で作業するんですか〜」って言われるんだけど、そんなことない。フィルム現像だけなら、暗室作ったり、貸暗室に入る必要はないのだ。

 フィルムの現像方法はいろいろあって「タンク現像」の場合、タンクの中にフィルムを入れて、そこに薬品を注いで現像する。このタンクには光が入らないので、明るい部屋で作業が可能。
ただし、このタンクに入れる時にフィルムに光が当たらないようにしなくてはならない。
この時に「ダークバック」というものを利用する。ダークバッグはその名の通り光が通らないバッグである。見た目を言葉で表現するならば、Tシャツ型なのだが・・・(写真は後ほど)。

あとはざくっと書くと、種々の薬品をタンクに注いで出してを繰り返し、水でよくすすいで、吊るして乾燥。以上終了。

さて、それでは必要なモノを。
※詳しい現像の方法はまた別記事ね。

1.現像タンク
ステンレスタンクや、プラスチックタンクが売っている。それなりにお値段はします。
中野のフジヤカメラで中古で売っているのでそちらで購入したほうがお安いでしょう。
とりあえずとっつきやすいのはLPLのステンレスタンク。120用を購入しましょう。
「いや!おれは35mmフィルムでいくぜ!」って人でも120用を買いましょう。
120用タンクを使うと、次に説明するリールが35mm用が2本入ります。
一度に2本現像できるんですね。


2.リール
タンクの中にフィルムを入れる際、「リール」というものにフィルムを巻きつけます。巻きつけをやったことがない人は最初は苦戦しますが、なれれば超余裕。ただ、最近は練習用にフィルムを1本無駄にするというのが若干はばかられますが・・・。
キタムラの入り口で捨て値で売られている、フジカラー業務用24枚撮りとかで練習しましょう。

3.ダークバック(チェンジングバッグ)
冒頭で書いたようにダークバックの中でフィルムをリールに巻き、タンクに突っ込みます。
最初に大きめのを買っておいた方が、失敗がないでしょう。
4.ベロ出し(フィルムピッカー)
撮影し終わった35mmフィルムを巻き上げると、フィルムが全部中に入ってしまう。
装填前と同様に先っちょを出してあげるための道具がこれである。
5.ビーカー(メスカップ)
現像液などの液体を入れる容器。ヨドバシカメラなどで「写真用ポリビーカー」などという名前で売られている。ただ、写真用だからといって特別なものでない。
理科実験用のポリビーカーを使えばいいだけ。
そっちのほうが安く手に入ることがほとんど。

35mmを二本あるいは、120を一本(ちょいと工夫すれば二本いけるが)現像するためには、1リットルビーカーが必要。

最低限、水(前浴)用、現像液用、停止液用、定着液用の4つが必要。また、パウダー系の薬品を溶解する必要があれば、2リットルから3リットルのものがひとつは必要になる。

6.メスシリンダー
薬品や水を計るのに必要。
僕は100mlを一本と50mlを二本使用している。現像液や停止液はかなりの倍率で希釈することがあるため、メスシリンダーである程度正確に測ってやる必要がある。
メモリはかならず、1ml単位で刻まれているものを利用しよう。
7.液温計
理科の実験でよくつかったガラスの細い温度計である。おおむね、アルコール系の0度から50度を計れるものがあればいい。これも写真用などと謳っているが、普通の理科実験用のものと何ら変わらないので、安く手に入るもので良い。

ただし、一本は水銀の温度計を持っていたほうが良い。アルコールは誤差が±1度以上あるので、"ざっくり"はかるにはよいのだが。水銀の温度計はアルコールより精度が高い。また、できれば0.5℃ごとの目盛りがあるもの、あるいはより細かい目盛りがあるものがよい。目盛り=誤差(0.5℃目盛りなら、誤差は±0.5℃)と考えて良い。

8.保存瓶(ポリビン)
現像液、定着液などの薬品を保存しておくためのビン。ガラスでなくてもよい。光を通さないモノのほうが保存性がよくなるのでペットボトルなどは使わないほうがよい。誤飲も防げるので。薬品の保存料におおじて必要なサイズのものを揃えよう。これも写真用品専用のモノである必要はない。
普通の理科実験用品でOK。
9.フィルムスポンジ
フィルムの現像が終わった後、フィルムに付いた水滴を拭うためのもの。
傷がつかず、水を吸収してくれればよい。
僕は写真用のものでなく、アイオンの超吸水スポンジを使っている。
今のところ傷がついたことはない。

10.フィルムクリップ
フィルムの現像処理が終わったら、フィルムを乾燥する必要があります。
フィルムを乾燥する際、どこかに引っ掛けるために使います。
これは、しっかりフィルムに食い込んでぱちっと止まるようにつくってあるので、専用品を使ったほうがいいかと。
11.撹拌棒
薬品を混ぜるときに使う。これまた写真用品専用のものでなくてもよし。

さぁ、ここまでくれば道具は揃った!!
あとは、現像用の薬品と撮影済みフィルムがあれば、現像するのみ!!
薬品や現像手順はまた別記事で。

今回は以上でーす。