以前紹介したマーシュエコという現像液でRollei RPX 400を現像。
マーシュエコについてはこちらの記事でどうぞ。
5min_gain28_Generic


先日までRPX400 を T-MAX Developerで現像テストを行い、適正なフィルムスピードが出る現像時間で現像した。
その結果、コントラストがかなりキツイネガになった。

キツイというのはあくまで主観だが、少なくとも集光式の引伸し機やスキャニングには適さない状態。
加えて、かなり粒子も目立つ。これがこのフィルムの素なのだろうか?

ということで、もっと軟調に仕上げることと、他の現像液でもやっぱり粒子が大きいのか検証するために、以前紹介したマーシュエコで現像にチャレンジ。

マーシュエコもメーカーのデータそのままで現像すると硬調なので、現像時間を短くした。
メーカーデータは、2+1+40の希釈で20℃、13分。撹拌は60/30/2。
現像時間を9分30秒とかなり短くした。だいたい、0.73を掛けたくらい。
集光式引伸し機の場合、15%〜20%程度時間を短くするというのが、SPURでも記載があるので、まず20%短くする。それだけではちょっと不安だったので、そこからさらに10%短く。
結果、0.8x0.9=0.72でだいたい、9分30秒で割り出した。
希釈時間や撹拌はメーカーの指定どおり。
 
結果、コントラストはもう少し下げたいかと思うくらいだが、前回T-MAX400を現像した時のようなおかしなことにはならなかったし、十分許容範囲。
粒子についてはやはり粗い。ISO400の旧型粒子だとこれくらいになるものなのね。
とはいえ、非常にシャープ。
マーシュエコ自体が微粒子でシャープネスの高い現像液のようなので、その影響か。
いずれにせよ、他の現像液を使用したとしてもこの粒状性は大きくは変わらないだろうと思う。
これはこれで・・・という感じだろうか。
100ft缶で購入して安くISO400のモノクロフィルムで撮影したいという用途にはいいけれど、やはりT-MAXの粒状性になれた自分からすると、ちょっとこれはキツイなーという感じ。

ちなみに、以前(3年くらい前?)T-MAX 400で撮影し、T-MAX Developer 1+7 で現像したものが下の画像。
GTXTMAX400_gain2_TMAXD76CI55

とうぜん、ISO100にはかなわないわけだがRPXに比べれば明らかに粒状性が良い。
でも、こういう被写体なら今後はISO100のフィルムで撮るけどね・・・。
(当時はとにかく400でF11まで絞るという撮影の仕方をしてたもので・・・)

ヨーロッパから輸入すればT-MAX 400も日本で購入するより全然安く手に入るので、ISO 400は引き続きT-MAX 400を使おうかなと思う次第。
でも、まだRPX400が結構のこってるので日常的に撮影するときには使っていこうかと。