今回は僕の撮影からプリントまでのプロセスを説明。
以降、各プロセスについての詳細をばらばらと書いていきたいと思う。

「フィルムで撮ります」と言っているものの、プリントはデジタル。
「おいおい、嘘じゃねぇか」という人もいるかもしれないが、あくまで「フィルムで撮ります」ですから。
ストイックにいくならば、フィルムで撮影して、暗室で銀塩プリントというのが本来あるべきでしょう。
僕の場合、そこまであるべき論に進みたいわけでなくて、撮影はフィルムがよくて、プリントはデジタルがしっくり来る。プリントはデジタルのほうが細かくコントロールできるので、僕の性格に向くのです。
銀塩プリントは時間的にも大変だし、家に暗室作るのも結構大変。
そういうこともあって、デジタルプリントにしている。

さて、そういうわけで僕の撮影からプリントまでにプロセスは次のようになる。
1.フィルムカメラで撮影
2.プロラボでフィルム現像
3.スキャナーでデジタル化
4.Photoshpでレタッチ
5.インクジェットプリンターでプリント

それぞれいろいろ課題があるわけで、それらをクリアしてようやく綺麗なプリントに仕上がる。
1では、ハイライトからシャドウまでがうまく収まる適切な露出で撮影することや、フィルムに傷をつけないようにフィルムを装填したり、カメラをメンテナンスすることが大事。

2ではきちんとしたプロラボを選ぶこと。これはいろいろなところにお願いしてチェックするしかない。
モノクロフィルムを撮っていたときは、自分で現像(自家現像)していたけれど、自家現像も突き詰めると大変。

3ではどんなスキャナー、どんなスキャナードライバ(スキャンソフト)を使い、どのようにスキャンするか。ここでこの後の画質の基本が決まってしまう。

4で仕上げのレタッチ。画像を荒らさず美しい色に仕上げること。

5で最終プリント。実際はレタッチしながらテストプリントしていくので、4と同時作業。とはいえ、プリンタプロファイルがきちんとしているということも重要だったりする。

この5段階を自分でしっかりコントロールしていかないと、綺麗なプリントにならない。
写真を初めてまだ6年。美しいプリントへの道はまだまだ奥深い。

以降、いままで僕が仕込んできたテクニックとか、知識を書いていこう。