以前、カラーネガの現像を出したところ傷だらけであったことなどを書いた。
カラーネガの現像 : いまさらフィルムで写真撮ります

で、どこに現像を出すかを悩んでいたが、結果、今後写真弘社にお願いすることに決定した。
今回検討したのは3箇所。
  • ヨドバシカメラ
  • 写真弘社
  • ラボテイク
ヨドバシカメラはラボでもなく、普通の現像になる。コダック仕上げを指定すると、KJイメージングという会社に外注になるようだ。仕上がったフィルムは「Kodak Diatec」という文字の入ったネガシートに入ってくる。 いままで、テスト撮影のKodak Goldなどはヨドバシに出していたが、ポートラは出したことがなかった。値段は税込540円。

次の写真弘社。ここは何年か前にポジを出したことがあった気がする。ただし、その時は黒いつぶつぶがコマの隅についていて、これはダメかなと思った記憶がある。ただ、当時のネガに傷が入っていたような記憶はないし、いまのPhotoshopならばつぶつぶくらいなら簡単に消せるので問題にはならないと判断。値段は税抜き800円。

そして、最後のラボテイク。こちらは手現像とのこと。HPにはコンタクトプリント付きで2500円という失神しそうな価格表が・・・。だめもとで問い合わせをしたところ、現像のみであれば半額の1250円との回答をもらった。しかし、それでも高い・・・。とはいえ、手現像であれば傷のリスクは相当少ないし、傷があったとしても問いただしやすい。 

まずはヨドバシに出してみた。結果、酷い傷はなかったが多少の傷はあった。カメラの傷かどうかは判断しづらいが、スキャンの際にクリティカルになるような傷ではない。ただ、ネガを切る場所がよろしくない。普通に6コマごとに切ってあるが、最後の6コマ目がコマ間がなく、画像のギリギリのところで切られている。いや、もしかすると画像を切られているかもしれない。また、現像の感じはなんとなくスッキリしない感じだ。抜けた感じがせずちょっとぼやっとした感じ。安いのは良いのだが、できれば他の店にしたいかんじだ。

次に、写真弘社に出した。結果、こちらで十分満足できる結果となった。他のラボで付けられたような派手な傷は当然ながらない。カメラ傷かもしれない、傷がごく数カ所ある程度。ただし、水洗不足かムラか傷ではないのだが、シミっぽい線が続いている箇所があった。おそらくフィルムクリーナーを使えば綺麗になるだろうし、スキャンには影響しないレベルと想像できる。

写真弘社の結果で合格ラインであることを確認できたので、ラボテイクには出さなかった。だって、高いから・・・。

フィルムがなくなりつつあるこのご時世にわざわざフィルムを使い、高い金を出してラボに出すわけであるから、やはりラボもきちんとしたアウトプットを出してもらいたい。3月で営業を終えてしまった黒マートさんはその点安心できるところだった。今回お願いした写真弘社さんも続けてお願いできるクオリティで結果が出てくるのであれば、今後も安心してフィルム撮影を続けられる。

有名だからと言って、信頼できるわけでない。長い勉強であった。 
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デジタルでは枚数を気にすることなく撮影できることができる。
実際は、カードの容量やバッテリーの限界もあるので、まったく気にならないわけではないが、フィルムに比べれば写真1コマあたりにかかるコストは相当低い。
それをもって、写真一枚一枚に対しておろそかになってしまうという意見がある。
確かにそれは否定しない。

デジタルの場合「とりあえず撮っておくか」がやりやすい。
フィルムの場合「これ、本当に撮るべき?」という自問自答が発生しやすい。
それは当然、冒頭にも書いた通り写真1コマ撮った分だけお金に響いて行くフィルム撮影の特徴である。

逆の見方をすれば、フィルム撮影の場合「とにかく撮る」ということがしづらい。
目に入った、ちょっとした気になるものをとにかく撮って行く。ひたすら撮って行く。
そういった行為こそが、自分の視覚を研ぎ澄ませ、成長させて行く。
その点、デジタルはお金を気にせずこれができるので、とっても便利だ。

森山大道も「とにかく枚数を撮れ」と言っている。
写真を撮らなかったら、もうその瞬間のその姿は二度と 訪れない。
その瞬間をとにかく捉え続ける。捕まえ続ける。
吟味したり、躊躇せず、自分の目が反応したものをとにかく写す。

そういった訓練を続けていけば、フィルムであろうと、デジタルであろうと
撮るべきものは撮って行くし、撮るべきか悩むものはやはり悩むようになって行く。

訓練をとにかく突き詰めれば結局は同じところにたどり着く。
その道程が異なるということだ。
フィルムは結果がすぐにはわからない、枚数の制約を受ける。
それが故に、自分が光を読んだり、撮影結果がどうなるかということを常に想像し、自らのスキルを上げていかねば失敗写真を量産し続ける。

一方でデジタルは、すぐさま結果もわかるし、大量に撮影できるので、とにかく枚数をこなしたうえでトライ&エラーを続けていく。

どっちもいいと思う。
どっちにしても、とにかく撮り続けることをしなければ、個性あふれる写真にはたどり着かないのだから。
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先日まで35mmのISO400はコダックのポートラ400を使っていた。今月からフジのPRO400hに変更。

今年の値上げ前に買っていた在庫が無くなったので、現時点ではPRO400hのほうが安く変えるのである。

ポートラは軟調なフィルムなので、レタッチでいかようにも調整できる。少し黄色と赤の彩度が強く出るが、まぁ、フィルムに比べればマシである。

ただ、一点だけ 不満がある。
イエロー・ブルーのカラーバランスが 悪いのか、レンズの周辺減光があるとその部分がブルーに傾くのである。
カメラのせいかもしれないが、ブローニーのフィルムでも起きていたし、35mmでも起きている。

35mmはカメラに依存しているのだろうか?そこまでチェックしていないが、あんまりカメラな気がしない。

ちなみに、ブローニーでPRO400hを使う分にはそういったことは起きなかった。

もちろん現像時の問題も否定はできないのだが…。

こういったあたりはデジタルのほうが優秀かもしれない。メーカー側でちゃんと画像をチェックできるわけだから。

フィルムの場合は、レンズ、カメラ、フィルム、現像、プリントやスキャンなど複数の異なるメーカーやサービス提供者の手を通って最終化される。

なので、最終アウトプットについて誰かが保証してくれたりするわけじゃないんだよね。

まあ、僕のレタッチの腕が未熟だからかもしれない。
いずれにせよ、PRO400hにはそういった不満があるわけでないので、PRO400hでいきます。
 
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とうとうこの日がやってきてしまった・・・。
いままで幾度かシャッターが切れない→壊れた→家で確認いしたら、巻き上がってなかった→巻き上げたら普通に動く、という罠にはまったことはあったが、今回は確実に壊れた・・・。

壊れたのはライカM7。
フィルムのM型ライカで唯一電子シャッターのこの子。
電子シャッター。それは、メーカーでないと修理が厳しい。
ライカ。こいつは、中古でお値段が安くなっても、定価は馬鹿高い。
そう、修理代も馬鹿高い。

ちなみに、M7は現在も新品で購入できる数少ない35mmフィルム用カメラ。
ヨドバシで、60万でお買い上げいただけます。
http://goo.gl/yRzcNm
(ちなみに、中古で20万弱で買いました)

フィルムを一本撮り終え、次のフィルムを装填。カウンターを1まで巻き上げるわけだが、そのためには2,3回空シャッターを切る。・・・のだが、切れない。

フィルムは一度巻き上がっている、シャッターもチャージされているはず・・・。だめだ、やばい。
少しフィルムを巻き上げ、底蓋を開ける。少しフィルムが曲がっている。フィルムをもう少し巻き上げると、フィルムのちぎれた欠片が出てきた。今、装填したフィルムはちぎれた後はない。
ということは、さっき巻き戻した方か・・・。

たしかに、さっき巻き戻す時、いつもと違う感じだった。最初の巻き上げがものすごく硬くて、あるところでがっと進み始めて、妙に軽く回った。「もしかしてちゃんと撮れていないかも」と思ったが、実は巻き戻しレバーを倒さずに巻き戻してしまったのかもしれない。

家で、巻き戻したフィルムをベロ出しした。案の定ちぎれていた・・・。
DSC_0001_dev


そして、カメラはうんともすんとも言わない。
いや、全く反応しないわけでははい。露出計はちゃんと反応するし、AEもちゃんと動作している。
ISO感度の設定を変えれば、変えた設定値が表示される。
とにかく、レリーズがおりない。可能性としてはちぎれたフィルムがどこかで詰まってしまっていることが考えられる。

とにかく、場合によっては10万コースである・・・。
これが、ライカを使う最大の恐怖である・・・。

いきなりライカジャパンに修理を出すと恐ろしい金額になりそうなので、まずは神戸でM7の修理をやっているところにメールした。そこはオーバーホールで8万なので、よっぽど壊滅的な故障でなければそのあたりの価格で収まるのではないかという淡い期待を込めて。

先月、中村光学でレンズをオーバーホールしたので、これから活躍してもらう予定だったのに・・・。
中判を買おうかと浮気したしっぺ返しだろうか。


 
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家族写真の場合、瞬間を撮る必要があったり、光量の少ない状況、いつでも撮れるようにするという意味で35mmがベストだと思うわけです。

でもね、ちゃんと正対して人を撮ったり、風景とか街並みとか静止しているものをかっちり撮るなら中判を使いたいなと思うわけですよ。

今手元にあるのはMamiya7 と65mmの広角レンズな訳ですよ。
人物撮るにはもうちょっと長めがいいかなと思うんですわ。
だけど、Mamiya7用の80mmはぜんぜん中古屋に出てこないんですよ。
しかも、解放がf4と暗いんですよ。

そうするとね二つアイディアがありまして、ローライかハッセルな訳ですよ。
ローライなら機種を選べば5万くらいで入手できるわけですね。
ハッセルブラッドはセットで10万真ん中以降な訳ですよ。

ローライはレンズが交換できないんですね。ある意味割りきると。それ以上お金がかからん訳ですな。
レンズシャッターで、穏やかにとれそうにも思えるわけですよ。
でも、広角でも撮りたくなるなとか思うわけですよ。

ハッセルだと、最初に金がかかるけどレンズが交換できるわけですよ。
フィルムマガジンだから、撮影中にフィルム感度を変えられるわけですよ。
でも、ズブズブと金が消えそうな予感がするわけですよ。
プリズムファインダー使いたくなるだろうし、ディスタゴンの50mmはマストバイだったり。

というわけで、もうすぐ出るはずのボーナスで、自分へのご褒美を考えているわけであります。
問題は、風景とか街並み、人物を取りに行く暇がないんですよ。

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